昨年の暮れに金沢に行ったのですが、能美市博物館の横で北陸鉄道能美線の3761を見つけました。
3761 能美市博物館
この車輌を見た瞬間、昔、北陸鉄道を撮影した思い出がよみがえりました。
帰宅して早速、スライドを見てみると、なんと、この能美線を撮影していました。
昨年末は、3761を見たあと北陸鉄道の鶴来駅から乗り鉄をしたので、そのスナップ写真と昔のスライドと対比して北陸鉄道の今昔を味わうことができました。
昔の鶴来駅です。
今の鶴来駅です。
ホームが延長されていますが、ホームの先の電柱は、44年前にED201のスノープローが置かれていた電柱に間違えありません。
ホームから金沢方面を見た写真です。この写真は昔。
こちらの写真は今。
本線の架線がシンプルカテナリに変わったくらいで線路配置は変わっていないみたいです。
それよりも、44年前の写真で工場の側線に入った赤い車輌が気になります。
123という車番を付けた電動荷物車がいたそうですが、それでしょうか?
これは鶴来駅の駅舎。
昔は撮影していなかったのですが、ホームから見える駅舎は変わっていないようですから、この佇まいは今も昔も変わらないのでしょう。
駅の中には昔の鉄道用品が展示されていました。
下段には、40年前の方向板や列車種別板が。これを掲げた電車の写真もあとで出てきます。手書きが良いです。
車輌を見てみます。
ED201の昔はこちら。
今はこちら。
ヘッドライトが小型になり、回転窓や屋上に機器類が追加されています。
こちらはED301.
今は若桜鉄道に譲渡されています。ネットを見ると台車も変わっており、ED201と同じようにヘッドライトが小型化され、回転窓が追加され、色も変わっているようです。
こちらは昔の能美線の本鶴来駅。本鶴来駅は能美線しか停車しなかったようですから、左が能美線、右が石川線なのでしょう。
能美線が1980年に廃止され、石川線の鶴来以遠も2009年に廃止されたので、今はこんな感じになってます。
線路の真ん中に電柱が建てられているものの、石川線の線路だけは残っています。電柱の間隔は複線用ですね。
この線路の逆側はこんな感じ。
速度標識の前方のブロック塀は、まさしく44年前と同じ。ブロック塀の前の空き地が本鶴来駅だったのでしょう。
木の電柱は44年前と同じ。コンクリート製は能美線が廃止された後に建てられたものでしょう。
終点の野町駅です。これは昔の写真。
これは今の写真。
後ろの建物は色こそ違え、形は44年前と同じですね。
ホームを逆側から見ます。こちらは昔の写真。
こちらは今の写真。
コンクリート枕木の置いてあるところが、昔の3番線だったのでしょう。
最後に、7112の出発した写真でこの今昔物語はお開きです。
昨年、石川線は開業100周年だったそうです。
「ものを大事に使って後世に残す」。金沢はそんなエコな町でした。
では、ぼっちぼちと。